ケーススタディ
12 October 2021
02 min 読んだ
画像診断は、がん患者の診断、放射線治療計画、経過観察において最も重要な診断法の一つです。放射線治療(RT)で
最も頻繁に使用される画像診断法は、X線を用いたCT(Computed Tomography)画像で、線量低減と造影効果向上のため、デュアルエナジーCT(DECT)スキャナーが使用されています。CT再構成アルゴリズムは高い計算能力を必要ですが、GPU/GPGPUを使用することで、従来のCPUが長時間かけて行っていたCT再構成を数秒以内に完了させることができます。
お客様は、CT再構成アルゴリズムをGPU(NVIDIAプラットフォーム)に実装したいとのことでした。実装内容は、コーンビーム(CB)FDK(Feldkamp, Davis, and Kress)アルゴリズムをシングルディテクター、デュアルディテクターで使用し、肺がんの治療時にも高精度の照射が可能な4次元コーンビームCTとすることでした。定義された入力と出力に対して50秒というのが性能要件でした。
Trenserは、技術的パートナーとして、ソフトウェア実装を手伝いました。開発はシミュレータで行い、最終的なインテグレーションはお客様自身が機器のハードウェア上で行いました。